私の知らない千葉県
2018年3月2日金曜日|
不定期に気まぐれに、面白そうな企画展を見つけるとぶらりと赴くのですが、先日、前から気になっていた渋谷ヒカリエの8階d47 MUSEUMを見てきました。
http://www.hikarie8.com/d47museum/2018/01/d-design-travel-chiba-exhibition.shtmlより引用
「ロングライフデザイン」を提唱するナガオカケンメイさんが編集長の「a design travel」は47都道府県を1県ずつ1冊に編集、その土地に長く続く暮らし、「個性」や「らしさ」をデザイン的観点から選びだしてまとめた観光ガイド雑誌です。
これまでも発行された号の発売の際に連動した展覧会が行われていましたが、今回は「千葉号」の発売記念との事で、土地的には近いのにイベント等以外では個人的にあまり行った事のない千葉県の新たな魅力を知るべく、行ってまいりました。
会場は撮影可。個性豊かで見ごたえがある展示の中、特に印象に残ったものを一部ご紹介します。
【DIC川村記念美術館】
カラーガイドでおなじみのDIC株式会社が運営する庭園が特徴の美術館です。
チケットが安定のDICカラー。
地形を活かした広い敷地に庭園を見下ろすレストランも併設され、地域の子どもへの美術教育サポートにも取り組むなど多様性のある美術館との事。
てっきり色や印刷の歴史博物館系かと思っていたので意外でしたが、自然の多い庭園の中に工業的な色や印刷の博物館では確かに不自然、そう思い直しました。
【Museum as it is】
目白にある骨董品屋「古道具坂田」の主人である坂田和實さんがプロデュースする美術館。
「as it is=あるがまま」という言葉通り、建物は土壁や農作業用の竹の塀など現場の自然素材を使った自然にとけこむデザインとの事。なんともいえない居心地の良さそうな雰囲気が想像できます。
【Pizza GONZO】
鋸山を観光資源として見直す機運が高まった2008年頃、現在の店主である福倉光幸さんが鋸山から切り出した「房州石」でピッツァ窯を作ろうとビジネスコンペに応募して見事採択、今は観光案内所も兼ねたピッツァ専門店に。素材名をもじってイタリア風にした月替わりメニューがユニークで素敵です。
【Grass-B】
日本有数のハーブ産地である千葉。なかでも県内一日照率が高く冬でもハーブが育つという館山市の、自家農園産のハーブティーが飲める喫茶店です。
「納屋と温室」をテーマにした設計で店内にハーブ畑があるそうです。ハーブに囲まれハーブティーを飲む・・・癒しの空間が容易に想像できます。
【寺田本家】
千葉県一小さい町で人口わずか6000人の神崎町。関東随一の自然酒醸造元である寺田本家24代目当主の蔵人、寺田優さんはタウンミーティングで県内最大級の酒蔵、味噌や醤油の蔵が多いことから神崎町を「発酵のまち」として個性を作っていったらどうかと提案、その結果、1日に6万人が集まる「お蔵フェスタ」開催や道の駅「発酵の里こうざき」が完成など町の発展に大きく繋がったそうです。
「デザイン」というものはただのオシャレやカッコよさとは異なり、プロダクトの本質を知り元々の素材や土地が持つ力をいかに分かりやすく、時には楽しく、魅力的に世の中へ伝えるか、というお仕事です。
今回の展示はそこに至るまでたくさんの努力や苦労があったはずですが、それを感じさせない、自然にこういう形になったというかなるべくしてなったとでもいうような、まさしく本質から磨きあげられたものたち!と思わせる説得力のあふれる展示内容で、デザインあふれる千葉県に行ってみたくなりました。
ちなみに会場内にある限定ストアもオススメです。
こちらの展示は4/1まで公開中です。
千葉県へ旅行やおでかけの予定のある方は一度こちらでおさらいしてから行くと、いつもと違った発見や楽しさが感じられるかもしれません。
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