そこまでやるか!
2017年9月15日金曜日|
不定期に気まぐれに、デザインの抽斗を増やすべく面白そうな企画展へ
ぶらりと赴くのですが今回はタイトルを見てから非常に気になっていた
21_21 DESIGN SIGHTにて2017年6月23日より開催中の
「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」に行ってまいりました。
入り口前のタペストリー。
ビビッドなオレンジがまぶしいです!
展示タイトル一覧。
ちなみに館内は基本的に撮影OK(一部NG)。印象に残った展示を写真と合わせてご紹介します。
湖面を渡る100,000平方メートルの布
クリストさんとジャンヌ=クロードさんが2016年イタリアのイセオ湖で発表した「フローティング・ピアーズ(浮かぶ桟橋)」のドキュメント映像を流していました。
この黄色い部分、布です。
普段は歩いて渡ることができない二つの島(モンテ・イーゾラ島、サン・パオロ島)の間の約3キロメートルを結んだ布の浮き橋は連日大賑わいで16日間に約150万人もの人が訪れたそうです。
幅1.35メートル×高さ45メートルの教会
建築家の石上純也さんによる中国山東省の渓谷で進行中のプロジェクト「Church of the Valley」。
数字で聞くとイメージし辛いかもしれませんがこのイメージ画像、荘厳です。
屋根がなく雨も光も降ってくるこちらの教会は幅1.35メートルの狭く薄暗い入り口から奥に進むにつれて空間が膨らみ光も多く差して、最も明るくなったところで祭壇が見えてくる作りとの事で、頭の中で想像するだけで神秘的かつドラマチックでわくわくします。
1/10サイズの模型も展示されていたのですが撮影NG。
人間のサイズとの対比が凄いのでお見せできないのが残念です。
テープ21,120メートルの床
3人組ユニットのヌーメン/フォー・ユースによる「テープ・トウキョウ02」は全長15キロメートルの透明テープで作られた作品です。
中に入れる、体感できる作品という事もあり案の定行列が・・・。
1度2人まで入れるのでお友達同士やカップルが楽しそうにしているのを横目に私は1人で並ぶ勇気がなく指をくわえて眺めることが精一杯でした。
中に人がいる様子も不思議な光景。
ちなみに実際に使用されたテープ、ギャラリーショップで売ってます。
連続制作時間96時間
淺井裕介さんの「土の旅」。
キャンバスをはみ出して壁一面に広がる大胆な絵画。
こちら、これまで淺井裕介さんが各地で採取した土と東京ミッドタウン内の土を加えた自然素材によって描かれています。
96時間かけて描かれた作品。もう存在感だけで既に圧巻なのですが、近くで見れば見るほど動物の存在を発見する事ができ、じっくり眺めていたくなりました。
端の方に見つけた動物(植物?)。可愛いです。
実現不可能性99%
今年新しくオープンしたギャラリー3はまるごと西野達さんの作品「カプセルホテル21」に。
中に入って最大15分まで滞在可能との事でちょうど疲れてたので横になってみました。
ipadと充電器付き!以外と居心地良いです。
美術館で寝転がっているという不思議な感覚とおもわずのんびりしたくなる作り、
でも外から丸見えなので早々に退出させていただきました。
ただ作品を見るだけでは知りえない情報も一緒に紹介してくださるこの企画展。
「こんなのができたら凄くない?」と空想を話すようなプロジェクトが確かに進行・実現していて、実現するまでにはこんな背景があって・・・。
プロジェクトを企画した人達が実現に至るまでのかかった時間や壮大だからこそあがってくる課題等を考えると本当にタイトルの通り「そこまでやるか」と思ってしまいます。
でも「そこまでやった」からこそ見る人を驚かせたり心を動かす事ができる、素晴らしい作品を生み出す事ができるのだとつくづく感じました。
デザイナーとしてこの気持ちを忘れずに今日もお仕事がんばります!
「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」は10/1(日)まで開催します。
デザインというよりもアートよりな展示内容なので、せっかくの芸術の秋ですしご興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
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